LEDの40W『相当』の相当。

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普通の白熱灯は40W・60W・100Wなどとワット数で示すことが多いですが、
LEDの電球(白熱灯の形をしたランプ)は40W相当、と書いてあります。
この『相当』とは何だろうと思ったあなたは、食料品を買うときも何が入っているかや賞味期限を気にする方でしょう。
で、なんでそんな回りくどい言い方をしているのかといえば、
ルーメンパーワットという(lm/w),光のエネルギーに対する光源の効率で一般的に使われている単位で表すと、まだ蛍光灯にかなわないからです。
効率が蛍光灯より悪いというイメージがついてしまうと売れませんよね。
実はこの『相当』とは直下照度が白熱灯と同じクラスというだけのことなのです。
簡単にいうと、電球の真下の点(面)で測った時だけ同じ明るさ(照度)が出ているのです。
というとは、周りの明るさや、光源自体から出ている光の量(光束)は関係ないことになります。これはどちらも蛍光灯やメタハラやナトリウムランプ等よりも負けている数値がでていしまうからです。
同じ面積を同じ照度でとろうとすると、蛍光灯の方がLEDより効率が良いということになり、光の設計の仕方にもよりますが、場合によっては初期費用だけバカ高く、でも効率は低い、なんていう案件が出てきてしまいます。
もとはといえば、照度とか光束っていう単位に頼りすぎて(まあ拠り所がないと説得や説明ができにくいせいもありますが)この単位に逆に縛られてしまった結果が、この苦し紛れの『相当』という表現です。
本来の明るさ感や人間的に必要な明るさをもっと重視していればこうはならなかったろうな、と思います。
LED=効率が良いというのはまだ幻想ですが、技術の革新は日進月歩で進んでますのでこれからに期待です。
ただ、LED電球に変えれば電気代は安くすむかもしれませんが、効率や全体の光の量は蛍光灯に比べて減るのだということは覚えておいたほうが良いかもしれません。
LED電球(参考画像)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%85%89%E5%8A%B9%E7%8E%87
参考URL
一年前の参考記事
「LED照明、蛍光灯の代替としては未成熟」 日本電球工業界
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/27/news007.html

“LEDの40W『相当』の相当。”へのコメント

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    LEDの場合は特に、照度よりもルーメンで考えた方が良さそうです。私の家でも何カ所か使っていますが、蛍光灯の電球色と比べても演色性には不満がありますね。

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    演色性はまだまだこれからですよね。多分Ra80くらいじゃなかったでしたっけ。
    あと、三谷さんのように分かっている人は照度はあてにならん、ということに気がつく人はいるとおもうのですが、
    では実際に光束は?というと、カタログを見るしかないんです。いちいち蛍光灯や他の光源のlm数と比較してから買わなけりゃならないなんて一般の方が買っている製品なのに、それはナンセンスだと思いませんか?

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