LEDの街路灯に環境省が支援策実施発表

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道路照明のLED化、小規模自治体向けに支援策
夜間に常時点灯している道路照明の電力消費を減らすために、環境省は規模の小さい自治体を対象に、発光ダイオード(LED)照明への切り替えを促す支援策の導入を決めた。
(中略)
 そこで、同省は人口10万人以下の自治体を対象に、LED照明の導入計画案を募集。その中から50自治体の提案を採択し、LED照明の取り付け工事費の一部などを負担する。
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ということなんですが、確かにお金のない中小自治体にとっては街路灯を導入するのは予算的に難しいのではないかと容易に想像できるわけですが。
先日聞いた話ですが、今の水銀灯やHIDの街路灯は20~30年たっているものも多くあるんだそうです。
ガワ(器具)はそのままでランプだけ交換してその年数使っていると。もちろんメーカーの製品寿命は(もし提示してあれば)過ぎているものも多いわけですが、その期間使えていると。
ですからLEDの街路灯に換えたとしてもそれだけの期間もつようにしないと、コスト的に今の街路灯より大幅にオーバーしてしまうんだとか。
LEDの寿命が10年としてもそれでは街路灯用途には短いということなんです。LEDの街路灯は器具ランプ一体型が多い(というかほとんどそうではないでしょうか)ので、ランプだけ交換というわけにはいかない製品が多数です。ですので、10年で器具ごと交換するようではいくらランニングコストが良くてもダメなんだそうです。
この記事を読んで、中小規模の自治体ならそういった20~30年もっている街路灯が多いのではないかと思いました。あくまで推測の域を出ないのですが。
とすると、10年後にくるであろうランプ(=器具付き)が寿命になったときにまたその予算が出るのかどうか疑問です。逆に財政を圧迫することになりかねないのではないか、と。
もしかしたらその頃にはLED街路灯自体もコストが安くなっているのではないかと思いますが、
しかしそれにしてもそういったことをきちんと計算して各自治体導入しているのでしょうか。あるいは環境省がその時も助けてくれるのかどうか。まあこれも税金ですが。
ランニングのエネルギーを減らすということを目的にしたLED化には、まだ新しい技術や製品のため、思いもかけない障害が様々あるという感じが致します。
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市販のLED街路灯

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