住宅照明オートメーション化の波と国民性

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目に付いた記事を二つ。
Googleが家庭内の機器をすべてAndroidで制御するコンセプト「Android@Home」を発表
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110511/360214/
【MILANO SALONE/Euroluce】照明制御技術や各種LED照明、有機EL照明まで披露、奥行きの深さを見せたPhilips
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110429/191540/
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今までも制御関係の方やデザイン関係で他メーカー等の記事や動きをブログに取り上げたこともありますが、
(参考:http://lasens.exblog.jp/13363266/
http://lasens.exblog.jp/11925735/
あちらでもこちらでも今その動きが盛んです。
一つ目の記事にもあるアンドロイド系では(ipadでもそうですが)、持っている携帯デバイスを使用して家庭内の照明(とそのほか)を操作しようとする、『デバイス流用型』、
二つ目のフィリップスでは、独自のシステム(あるいは他メーカーと組んで)を構築してよりスマートに見せる『メーカー独立型』、
この二つのオートメーション化の動きが主な形になっています。
どちらもそれぞれ良いところがあると思います。
たとえば『デバイス流用型』では導入がしやすい、あるいはデバイスに馴染みがある分、意識的敷居の低さがあげられます。
『メーカー独立型』では、システム自体が完成している場合が多いので、よりスマートに安定したオートメーション化が望めます。
ただ、このオートメーション化の波を日本で浸透させていくには、その国民性をどれだけ理解しているかが重要なカギとなると思います。
主に海外から輸入された考え方・技術で、『調光』というシステムがあります。
個々の照明器具を『調節し、さらにそれを組み合わせて『部屋うちの照明シーン』を創るという考え方です。
ルートロンやパナソニックのフル2線システム、あるいはその他の調光システムでは、『部屋毎のシーンの切り替えとその調光』をすでに可能にして時が長くたっていますが、住宅では一般的でないという事実。
もちろん導入におけるコスト高という障壁があることは言うまでもありません。
ですが、いまだに(残念なことに)スイッチがドアの近くに並べてあるだけという状況は、シーンでの調光のニーズがあまり高くなかったことを示しています。
それでは、同じく西欧からきた考え方で、タスクアンビエントの照明手法はどうでしょうか。
あくまで実感にしかすぎませんが、これは徐々にではありますが広まってきていると思います。
蛍光灯一辺倒の平坦で隅々まで照らす明りから、より陰影・変化がつきそれでいて生活に快適な明かりへの変化。
両者の違いはなんでしょうか。もちろんコストの問題はあります。ですがそれだけでしょうか。
私は日本は『据え付ける文化』(あるいは意識)が高いのだと思います。
長くなりそうなのでまたにしますが、日本人は一日のうちで3つも4つもシーンがあると、逆にせわしなく感じてしまい、もっと落ち着いた、あっても微妙な変化などを『『受動的』』に味わいたいのだと思います。
オートメーション化の流れに話を戻しますが、技術が発展しても受け入れられかたは国によって様々ですし、またそうでこそ(面白い)とも思います。日本の家庭内にあった受け入れ方を望みます。またそれは技術に引っ張られながらも徐々に浸透していく形を望みます。
なんてったって自分が快適なのが一番なはずなのです。