仕込み時間

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先日ご一緒させて頂いた音響さんと以前の現場についてお話してたんです。その方はもう25年くらいのキャリアがある方で、小劇場でも物腰がとても優しくて、私がとても尊敬している方のお一人です。デジタル化が進んで音響さんも照明も現場での手間が減ったということなんですが。
以前と比べて今は技術が進んで、現場での手間が減ったんだけれども、逆に仕込み時間については小劇場でも丸2日以上仕込みを取るところも増えてきたと思います。できる事が増えてきたことも原因の一端だと思いますが、よりクオリティの高いものを目指すという意味で劇場を長く押さえ仕込み時間を充分にとっているのではないかという話になりました。
そういえば私が小劇場にかかわり始めた頃は、「明かり作り」なんていう時間はまだ浸透しきってなかったように思います。「シュート(フォーカス)」の次は「場当たり」。明かりは場当たり中に作りながら段組みも考えて・・・。なんて感じでした。それとも私の周りだけだったとか!?
なんにせよ仕込み時間にある程度余裕があると言う事は演者さんにとってもスタッフにとってもお客さんにとっても良い事だと思います。最近1週間以上のロングラン公演がやや小劇場で増えつつあるのも、芝居のクオリティの醸成を目指すという意味で関係があるんだろうと感じます。まあ公演ごとの予算はかかりますけどね。(^^;

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