今回はDMXking製品が持つ設定を使って、
今までできなかった「DMX」の2回線以上の自動切換え機能を紹介します。
(これはEtherMXでも、また他の機器でもこの価格帯で出来るものは無いと思います。)2021年3月現在

主に今回はeDMX4PROを使用しますが、他のeDMXシリーズも同機能は備わっていますので用途に合わせて選んでください。


ミキサー機能やスプリッター機能も設定次第で使える優秀な機器です。
またほとんどの場合INとして入れる際にはオスーオスの変換アダプターが必要です。

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DMXkingを使えば、DMX INとして入力した複数DMX回線で、優先する回線を決められるので、バックアップ他色々な用途に使えます。

例えば、下記の図ような形です。

A回線の信号が喪失すると、Bの回線に自動的に切り替わります。

左の図では優先度の高いAの回線が出力されていますが、何らかの原因でA回線の信号が喪失(卓/コントローラの電源が落ちたり)すると、約3秒で途切れることなくBの回線に乗り替わります。
また、A回線が復帰すれば「即座に」A回線がB回線に代わりに途切れることなく出力されます。

今まで自動的なバックアップはArtnetでは可能でしたが(MA-netなども含め)純粋なDMXでは特別な回路等を組まない限り無理でした。また、いったん問題が起こった場合には物理的に手動で切り替えたりボタンを押したりといったことが必要になりました。

このDMXkingの設定(DMX-inをsACN取り込みpriorityを設定)を使えば
上記のような信号喪失時の自動回線切替が可能になります。わざわざartnetに変換したり、高価なスイッチャー等も使用する必要ありません。

また、バックアップだけではなく、本番用回線とメンテナンス用回線と用途を分けてそれぞれに優先度を設定すれば、「本番用のDMXを切れば自動的にメンテナンス用に切り替わる」などといった使い方も可能になります。

上記はABCと3種類で試してみました。優先度はA、B、Cの順です。
AがダメになったらBが、BもダメになったらCが自動的に回線出力されます。
またそのままLANで外部にsACNとして出すことも可能です。

上記の例では3種類それぞれに優先度をつけていますが、
AとBをマージして優先回線とし、Cのみを代替回線とすることも可能です。(この場合はAとB両方の信号が途切れた段階でCに移行します。

特に設備の案件などでは同じコントローラ/データを用意してバックアップ設定(優先度決定機能)をすれば、コントローラのACアダプタ等が壊れて電源喪失した場合なども安心です。わざわざ即座に対応に行かなくとも次回のメンテナンス時にACアダプターを取り換えれば済むことになります。

特筆すべきなのは、「DMX回線でも優先回線の設定ができる」ということです。
もちろんミキサーとしてもスプリッターとしても機能を切り替えて使えるDMXkingのeDMXシリーズ。価格もリーズナブルです。

おまけ。

snapshotで記録したシーンを、信号喪失時のバックアップにも使えます。
(eDMXシリーズすべてで可能です。)

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