ルーブルには東芝製が 電機各社、LED照明の世界展開加速の記事

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無償で提供というのがミソ。あとはやはり欧州に比べて日本の方がLEDは進んでいる印象。もともとLEDはカラフルな演出照明から始まったので、あまり淡い色などが街並みにそぐわない(と思っている)欧州では、数年前まではほとんどLEDはショップのファサードなんかでもみかけなかった。住宅ではいわずもがな。
日本のアドバンテージは大きいかも。
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電機メーカー大手が省エネ性能に優れたLED(発光ダイオード)照明の海外展開を加速し始めた。東芝やパナソニック電工が欧州と中国を中心に販売を本格化、シャープも年内に米国で事業展開に乗り出す。LED照明の世界需要は5年後には5倍に膨らむとの試算もある中で、国際競争で優位に立つには大量生産による価格の引き下げが欠かせない。海外市場の争奪戦は欧州や中国、韓国メーカーも交えて過熱するのは必至だ。
ルーブルに無償提供
 東芝のLED技術者ら数人が今春、仏パリに集結した。行く先はルーブル美術館。目的は、同美術館入り口前にある有名なガラス製ピラミッドをLED照明で浮かび上がらせることだ。
 実験としてLEDで照らしたところ、「ここまで明るくなるのか」とアンリ・ロワレット同美術館長はうなったという。その結果、東芝はLEDを無償提供する契約を同美術館と締結。2011年末までにナポレオン広場などの照明も置き換え、12年もさらにLED化する手はずだ。
 ルーブルの照明器具が老朽化しているとの話を聞きつけた東芝は、自社製品でLED化できればアピール効果が高いと思い同美術館に提案。この“商談”の成功によって同社の担当者は「欧州でのブランド認知に弾みがつく」と喜ぶ。
 電圧をかけると光を発する半導体素子を使うLED照明は、白熱電球の約40倍という寿命の長さが最大の特徴だ。大手で初めて東芝が電球型の国内販売を始めた09年3月には価格は1個1万円したが、その4カ月後にシャープが4000円で参入したことで価格競争に火がつき、今では3000円前後にまで下がった。
 価格は白熱電球の30倍程度とはいえ、消費電力や寿命を考慮すれば競争力は十分だ。野村総合研究所によると、LED照明の世界市場は15年には 09年比約5倍の95億ドル(約8000億円)と予測。東芝の石川正行・新照明システム事業統括部事業戦略推進室長も「条件が整えば海外需要も一気に伸びる」と話す。
品質強化欠かせず
 電圧などの規格や市場特性の違いから日本の照明メーカーは国内中心だったが、デジタル技術が応用できるLEDはこうした壁が低く海外に出やすい。
 今年3月に白熱電球の生産を中止した東芝は、LEDを中心とする新照明事業の売上高を15年度に3500億円とする目標を掲げ、海外売上高を現在の4%から約30%に高める計画だ。このため、昨年から仏独英、米国に営業拠点を整備し、中国では生産ラインも設置した。
 パナソニックグループも海外攻勢を強める。電球を除くLED照明を受け持つパナソニック電工は、15年度のLED照明の販売目標1000億円のうち海外比率を30%に設定、ドイツなどで照明用基幹部品の販売を始めた。パナソニック本体も照明事業の海外比率を現状の約4%から15年度には30%とする。
 ただ、海外では蘭フィリップスや独オスラムなど有力メーカーが先行しており、低価格を武器にした中国や韓国勢も商機をうかがう。日本メーカーが一定のシェアを奪うには価格戦略だけでなく、発光効率の改善で省エネ効果を高めるなど品質強化も欠かせない。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/17/news016.html
手頃な価格帯のLED電球