DALIの拡張性と非汎用性

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以前、DALIが64チャンネルに対してDMXは512チャンネルと、DMXの優位性を書きましたが、当然DALIにも64チャンネル以上設備で運用することはできます。
計768チャンネル(12系統)ですが、基本的にはLANでつなぐことになり、
プログラムには各メーカーから出ているソフト(とハード)を使用することになります。
ここで非常に扱いにくいのは、各々のメーカーが独自のソフトで独自の対応するハードをだしているので、DMXのように違ったメーカーのものを組み合わせるということが基本出来ません。そのほうマッチングと言う意味で間違いないかと思うのですが、メーカーによって価格にバラつきがあるのでここもまた考えどころです。
というのもデバイスも各メーカーで統一しなければならないからです。
壁のスイッチにAというメーカーのものを使いたいと思ったときには、Aというメーカーのハードを使用しなければ原則的に使用することが出来ません。ということはどんなにハードが高くても選択しがそれしかないということになります。
1系統以上の拡張したDALIバスを設計する際にも当然DALIバス拡張用のハードも統一しなければなりませんから、また選択肢が狭まり、コストも決まった価格でしか出すことが出来ません。
メーカーに統一したほうが安心という面はあることは猷逸の利点としてあげておきます。
また、最近は無線のDMXも運用されてきつつありますが、ことDALIに限っては、専用の無線機器は聞いたことがありません。(赤外線を利用したスイッチならありますが、それには当然DALIの信号は通っていないので、まあ極論、TVのリモコンでも代用出来るというシロモノです。)
各ディマー同士を無線で繋ぎたい時に、DMXなら可能です。私も実績ありますが、周辺の電波状況を調べれば、誤作動はほとんどありません。
DALIも多少強引なやり方だと可能になりますが、コストは高くつくでしょう。また強引なやり方をするならはじめからDMXが無難です。
DALI(もしくはDSI)には、ヨーロッパで使われているという事から何か安心感やハイソ感?みたいなことを思って居る方がいらっしゃるかと思いますが、それは得体のしれない欧米に対する憧れを自ら吐露していることに他ならないかと思います。
もっと実態を把握してから実際の案件にスペックインされることをおすすめします。
DALIにも使い方や設計の仕方によって良い点もありますので、
もっと100v対応の製品が出てきて、各社が連携し合える状況があるともっともっと使いやすくなるかと思います。が、将来性は??というのが私の率直な感想です。
次回からは実際の製品についてのレビューを。

aelsysのDALI対応コントローラ。なんか前時代的?

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