規模が大きくなってボランティア頼りのイルミネーションが中止に追い込まれる、の記事。

少し前の記事ですが。
長良公園のイルミネーション中止 ボランティア負担大きく
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20101221/CK2010122102000106.html?ref=rank
長良公園イルミネーションHP
http://homepage2.nifty.com/nagarapark_illumi/index.html
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イルミネーションは、例年と同じことをやっていては飽きられてしまうので、毎年変化をつけて行くのが主流なんですが。
一番手っ取り早い「変化」が『ボリュームを増やす』ことなんですね。去年の倍つけたらやっぱり「今年はすごいな」とお客様は感じるわけで。
それが何年も続いていくと、ボリュームが増えすぎて、今度は人間の手が足りなくなってくる。
イルミネーションが増えれば増えるほど、施工にかかる費用は増えてきます。
「ボランティア」で賄い切れる許容量を超えるほどのボリュームと手間、
そのサイクルが上記のような「中止」に繋がってしまったのでしょう。
ボリュームを増やすことが悪いことだとは思いません。
5万球と100万球では、5万の兵と100万の兵を戦わせるようなもので、よっぽど戦術にたけ、運も味方してくれないと勝負にならないとおもいます。
ただ、20万球と30万球だったら(去年と今年と置き換えてもよいです)十分勝機はあります。
20万球で、30万球の効果が出せるように少なくとも私はそう考え、設計しています。
お客様の目線や、エリアを通してのストーリー(気持)、客層や気候、イルミネーションの取り付け高さや角度、その方法、誘導や照らす等、飾りではないイルミネーションの役割の切り分けと効果、演出の効果、他音楽や光の変化、時間軸・・・考えることはたくさんあります。
○○万球というと広告的な効果は高いですが、正直受け止める側としては、70万も80万も変わりません。
地元の有志や商工会議所の方々、商店街の方々が自発的にやられているイルミネーションについては、
、どうやったら去年以上の「変化」がつけられるだろうか、やみくもに球数を増やす前に、今一度考える時期に来ていると思います。
そうしないと施工の予算ばかりかかって毎年イタチゴッコになって上記の記事のようになってしまうかも。
「有志」でやられていたようですから、それだけ「熱い」方たちが集まっているというわけで。
今回の「中止」の決断も、そうそう下せるものではないのですから、来年の復活に向けての「英断」と、とらえられます。そんな人たちの思いをもってすれば、無事来年は復活していると私は思います。

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